三井海洋開発(MODEC)と東洋エンジニアリング(TOYO)の合弁会社であるOffshore Frontier Solutions Pte.Ltd.(OFS社)は、三井海洋開発(MODEC)より、ExxonMobil Guyana社(エクソンモービル)向け南米ガイアナStabroek鉱区HammerheadフィールドのFPSO(浮体式海洋石油・ガス生産貯蔵積出設備)のEPCI業務を受注した。三井海洋開発と東洋エンジニアリングが2025年4月21日発表した。
同プロジェクトは、第1フェーズはFEED(基本設計)、第2フェーズはEPCI(設計、調達、建造、据付)からなり、ガイアナ政府と関係当局による最終承認と、エクソンモービルおよびStabroek鉱区共同事業者によるFID(最終投資決定)を前提としながら、エクソンモービルからのLNTP(限定的着工指示)を受け、2029年の早期生産開始に向けてFPSOの基本設計業務に着手するもの。
Hammerhead FPSOは、日量15万バレルの原油生産能力を持ち、三井海洋開発の米国子会社のSOFEC社が設計・建造するSpread Mooring(スプレッド・ムアリング:多点係留)により水深約1,025mの海上に係留される予定。三井海洋開発は今般、ガイアナの複数のFPSOを対象に運転・保守支援契約(OMEA)を締結し、長期間にわたる運転・保守サービスも提供する予定という。
同プロジェクトはガイアナにおいて、現在建造中のエクソンモービルUaruプロジェクト向けFPSO Errea Wittuに続く、三井海洋開発2基目のFPSOとなる。また、OFS社の三井海洋開発からのFPSO受注は4件目となった。
◇受注概要
【 客先 】三井海洋開発(MODEC)
【 受注者 】Offshore Frontier Solutions Pte.Ltd(OFS社)
【 係留地 】ガイアナ沖合
【対象設備】FPSO(浮体式海洋石油・ガス生産貯蔵積出設備)
【設備概要】石油生産設備(日量15万バレル)
【役務内容】設計から機器購入、建造、据付までの一括工事
【引き渡し予定】2029年