気候変動(低・脱炭素) 進出・出資・撤退

ユーグレナ、バイオ燃料製造プラント建設・運営の合弁会社への出資比率引上げ

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ユーグレナは2025年6月27日開いた取締役会で、PETRONASの子会社のPETRONAS Mobility Lestari Sdn Bhd(本社:マレーシア)及びEni S.p.A.の子会社のEnilive S.p.A.(本社:イタリア)とマレーシアにおいて共同で推進する商業規模のバイオ燃料製造プラント建設・運営プロジェクトに関して締結した同商業プラントの建設・運営を担う合弁会社の設立・運営等について定める株主間契約に基づき、ユーグレナの完全子会社である海外特別目的会社Euglena Sustainable Investment Limited(ESIL社)を通じた同合弁会社に対する出資比率を5%から15%まで引き上げる権利(コールオプション)を同日付で行使することを決議した。

同合弁会社Pengerang Biorefinery Sdn. Bhd.(本社:マレーシア)は2024 年12月11日付で設立登記が完了している。

ユーグレナは2024年12月にESIL社に対して約50百万ドルの出資を実行し、さらに2025年5月に ESIL社が発行する議決権のない負債性優先株式を通じた最大30百万ドルの資金調達ファシリティを設定。これらを裏付けとして、ESIL社を通じて、コールオプション行使に伴い総額約 67.5百万ドルの資金コミットメント(出資及びローンの提供、並びに今後の資金拠出義務の履行を担保するための銀行保証の提供)を拠出し、同合弁パートナー2社から各々出資比率5%相当の同合弁会社持分を取得する予定。同合弁会社持分の譲渡実行日は2025年7月16日を予定する。

ユーグレナは出資比率15%への引上げが今期連結業績に与える影響は軽微としている。また、出資比率 15%への引上げ後も、同合弁会社は連結決算の対象となる関係会社には該当しない見込みという。

ユーグレナの担当者はシンガポール新聞の取材に対応し、「今回、Eni社、PETRONAS、ユーグレナの3社JV自身による銀行借り入れ等のアレンジが完了し、持ち分15%に引き上げるための出資金額の目処がたったため、15%引き上げのコールオプションを行使した」と答えた。

※関連記事「ユーグレナ、マレーシアでのバイオ燃料製造プラント建設・運営P最終投資決定

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