シンガポールのエネルギー市場監督庁(EMA)と海事港湾庁(MPA)は、ジュロン島における発電およびバンカリング用の低炭素またはゼロ炭素アンモニア・ソリューションのEOI-RFPで、次の評価ラウンドに進む2つのコンソーシアムを選んだ。コンソーシアムのリーダーは、Keppelのインフラストラクチャ部門と、Sembcorp-SLNGで、2つのコンソーシアムの燃料補給事業者は住友商事、日本郵船、伊藤忠商事。2024年7月25日発表した。
次のラウンドでは、提案されているプロジェクトのエンジニアリング、安全性、緊急時対応に関する調査を行い、最終的なプロジェクトの主任開発者1社を選定する。EMAは「2025年第1四半期までに主任開発者を発表することを目指す」としている。
主任開発者は、(1)低炭素またはゼロ・カーボンの輸入アンモニアから、複合サイクル・ガスタービンで直接燃焼することにより、55~65MWの電力を発電すること (2)陸上から船舶への燃料補給から始め、船舶から船舶への燃料補給まで、少なくとも年間10万トン(MTPA)のアンモニア燃料補給を促進する――からなるエンドツーエンドのアンモニアソリューションを開発する。
シンガポール政府は、技術と世界的なサプライチェーンはまだ初期段階であるため、任命された主任開発者と緊密に協力してプロジェクトを実施するとしている。