気候変動(低・脱炭素)

MODEC・TOYOのシンガポールの合弁会社、北欧企業と伯P向けFPSO売買契約

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三井海洋開発(MODEC)は2023年5月10日、北欧最大のエネルギー企業であるEquinor ASA(本社:ノルウェー・スタヴァンゲル)の子会社Equinor Brasil Energia社との間で、ブラジル沖合Campos海盆内BM-C-33鉱区に位置するPão de Açúcar、Seat & Gávea油田群開発プロジェクト向けFPSOを提供する売買契約を締結した、と発表した。

BM-C-33鉱区は、リオデジャネイロ沖約200Kmの巨大なプレソルト層(岩塩層直下の層)に位置する海底油田の一部で、Equinor ASAがRepsol Sinopec Brazil(35%)及びPetrobras(30%)と共同保有する。

同契約は、FPSOのFEED(基本設計)及びEPCI(設計から機器購入、建造、据付までの一括工事)を含む2段階のターンキー契約。2022年4月に開始された同プロジェクトのFEED業務の完了後、2023年5月8日にFID(最終投資決定)が実行され、三井海洋開発は同プロジェクト向けFPSOのEPCI契約を正式に受注した。

BM-C-33鉱区向けFPSOの完成予想イメージ

同FPSOは、コンバインドサイクル発電システムを搭載した三井海洋開発2基目のフル電動FPSOとなる。日量12.5万バレルの原油生産能力、日量565百万立方フィートのガス生産能力、200万バレルの原油貯蔵能力に対応すべく、従来のVLCCタンカーより広い甲板を有するダブルハル設計の新造船体を採用し、三井海洋開発の米国子会社のSOFEC社が設計・納入するSpread Mooring(多点係留)と呼ばれる係留設備で、水深約2,900mの海上に係留される。

同FPSOは2027年に引き渡され、その後三井海洋開発がEquinor ASAに対し、1年間のオペレーション&メンテナンス・サービスを提供する。

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東洋エンジニアリング(TOYO)は2023年5月12日、シンガポールの関連会社であるOffshore Frontier Solutions Pte.Ltdが、三井海洋開発(MODEC)より、FPSOのEPCI業務を受注した、と発表した。Offshore Frontier Solutions社のFPSOの受注は2件目。受注金額は非開示。2027年の引き渡しを予定する。

東洋エンジニアリングの担当者は、シンガポール新聞の取材に対し「造船は中国を予定している」と答えた。

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