気候変動(低・脱炭素) 物流・ハブ

日本郵船、東南ア初、シンガポールの離島に潮流発電による地産地消電源を供給

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日本郵船は2023年3月29日、参画しているシンガポールのオフグリッド域(電力会社の送電網につながっていないエリア)潮流発電実証事業において、東南アジア初となる発電装置の運用が開始されると発表した。実証期間は半年間を予定する。

同実証事業は、シンガポールを拠点とする発電・蓄電・配電を統合した海洋再生可能エネルギーのソルーションプロバイダーであるBluenergy Solutions社が、シンガポール本島から約14キロ離れたサトゥム島のラッフルズ灯台沖で実施するもので、潮流エネルギーから電力を発電・供給する。

潮流発電は、年間を通じて水量・方向が安定している潮流を利用するため、発電量の予測が立てやすいという特徴がある。

日本郵船は、発電データから発電効率、蓄発電コストの試算、蓄電装置の検証等を進め、同実証事業で得られた知見を活かして海洋再生可能エネルギーの商用化に取り組むことで、新たなエネルギーバリューチェーンの構築を目指すとしている。

Bluenergy Solutions社が独自開発した満潮・干潮の双方向の流れを利用して効率よく発電するBi-Directional構造の発電タービンは商用化に向けた段階に入っていて、並列・複数設置において年間最大1ギガワット時の電力を生産する事が見込まれるうえ、小型であるため設置場所の制約を受けづらい特徴があるという。

※関連記事「日本郵船、シンガポールでのオフグリッド域における潮流発電実証事業に参画

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