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INCJ、藻類事業タベルモの保有全株式をシンガポールのちとせG統括会社に譲渡

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INCJ(東京都港区)は2021年8月4日、保有するバイオベンチャー企業タベルモ(東京都千代田区、代表取締役CEO:藤田朋宏)の全株式をちとせグループのシンガポール法人Chitose Bio Evolution Pte.Ltd.(CEO:藤田朋宏)に譲渡することを決め、譲渡が完了したと発表した。

発表によると、タベルモはちとせグループが2014年に全額出資して設立した。タンパク質を豊富に含む藻類スピルリナの培養技術と用途の開発・生産・販売を行っている。藻類は光合成のみでの増殖が可能で、単位面積あたりの生産性が非常に高いことから新たなタンパク質源として注目されており、特にスピルリナはタンパク質含有量が乾燥重量ベースで約70%と圧倒的に高く、ビタミン、ミネラル、食物繊維なども豊富に含んでいるという。

世界的な人口増加と新興国の経済発展にともない世界のタンパク質需要の大幅な増加が見込まれるとして、INCJと三菱商事は2018年5月、タベルモに対して8.5億円ずつ総額17億円を折半出資した。

INCJは、2018年の投資以後、タベルモに対して支援を行ってきたが、タベルモの継続的な事業成長のため、ちとせグループの統括会社Chitose Bio Evolution社に対して、保有株式の全部を譲渡することにしたという。

ちとせグループはバイオベンチャー企業群で、バイオ分野の技術開発やバイオ技術の事業化に強みがあるといい、タベルモは、ちとせグループにおいて引き続きスピルリナの普及に取り組む。

INCJは2018年9月、官民ファンド産業革新機構が商号変更して発足。産業革新機構の事業を引き継ぎ、既投資先のValue up活動や追加投資、マイルストーン投資、EXITに向けた活動を主要業務として、2025年3月末まで投資活動を行うことになっている。

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