商船三井グループのシンガポール法人PHOENIX TANKERS PTE.LTD.が名村造船所(大阪府西区)とLPG(液化石油ガス)と重油の2元燃料対応のLPG・アンモニア運搬船VLGC(Very Large Gas Carrier)2隻の建造契約を締結した。二隻目に関してはオプション契約という。商船三井が2021年8月5日発表した。
同船は、名村造船所が三菱造船(横浜市)と技術提携を行い、名村造船所伊万里事業所で建造して2023年以降、順次竣工する予定。
LPGは重油比較でCO2排出を約20%、SOxやPM等を約90%削減できる。
アンモニアは燃焼時に二酸化炭素を排出しない。また水素を輸送する手段としても注目されているという。
同船は、アンモニアを積載・輸送できる船としては現時点で最大規模の船型といい、LPGとアンモニアは燃料としての特性が類似していることから将来的にはアンモニア燃料船への改修も視野に入れているという。
同船の概要は下記の通り。
【 全長 】230.0m
【 全幅 】36.6m
【満載時喫水】12.0m
【積載容量】約87,000m3
【 主機関 】三井-MAN 6G60ME-C10.5-LGIP