シンガポールCOVID-19複数省庁タスクフォース(MTF)は2021年8月6日、安全管理措置を8月10日(火)以降2段階で緩和すると発表した。外食の再開や、イベント規模大幅に引き上げのほか、企業従業員の在宅勤務要件を緩和し、オフィス出社数を引き上げることなどを示した。
発表によると、MTFがフェーズ2(厳戒態勢)に戻した7月22日以降のワクチン接種率は、毎日約1ポイントずつ上がっていて、2021年8月5日現在、市民の67%が予防接種プログラムに基づく完全な接種を完了し、78%が少なくとも1回の接種を受けている。過去28日間で、COVID-19に感染して重症化した症例80人のうち、72人がワクチン未接種または一部接種という。
そして、今後は、安全管理と国境措置を調整する際には、ワクチン接種の有無を区別したアプローチを採用するとし、市民の80%以上がワクチン接種を完了した時点で、経済、社会活動、旅行の開放に向けた次のステップに進むことができるとした。
8月10日(火)~
<グループサイズについて>
社会的会合のグループサイズ上限を現行の2人から5人に引き上げる。1日一世帯あたり訪問者数の上限を現行の2人から5人に引き上げる。
ワクチン未接種者については、感染や重症化の可能性を減らすため引き続き2人以下のグループサイズとする。また、社交回数は1日2回以下を継続する。
<外食について>
ワクチン接種者は5人までのグループサイズで飲食店での食事を再開できる。ワクチン未接種の12歳以下の子供は、同一世帯の子供であれば5人に含めることができる。
飲食店は、ワクチン接種者に対してのみ店内での食事提供を再開できる。確認できない飲食店は、テイクアウェイおよびデリバリーサービスのみを行うことができる。
ホーカーセンターやコーヒーショップは、オープンエア空間であるため、ワクチン接種の有無に関わらず食事できる。ただし、2人以下とする。
飲食店内でのライブパフォーマンス、音楽放送、ビデオやテレビの上映などのエンターテイメントは引き続き禁止する。また、飲食店では、飲食時以外は常にマスクを着用する必要がある。
<イベントについて>
礼拝、映画館、MICE、ライブパフォーマンス、スポーツ観戦イベントは、全参加者がワクチン接種を受けている場合、イベント規模を500人までとする。それ以外の場合は50人までとする。
結婚に関する外部会場での儀式は、全参加者がワクチン接種を受けている場合、最大500人(新郎新婦含む。業者などを除く)で開くことができる。それ以外の場合は50人までとする。披露宴は、全参加者がワクチン接種を受けている場合、250人までで開くことができ、1テーブルにつき5人まで着席できる。
8月19日(木)~
COVID-19の状況が管理されたままであれば、イベント規模や収容人数の制限をさらに拡大する。
<イベントなどについて>
礼拝、映画館、MICE、ライブパフォーマンス、スポーツ観戦イベント、結婚儀式は、全参加者がワクチン接種を受けている場合、イベント規模を1,000人までとする。それ以外の場合は50人までとする。
アトラクション、クルーズ、博物館、公共図書館の定員は、現行の25%から50%に引き上げる。
ショッピングモールとショールームの入場制限は、現行の総床面積1人当たり16m2から、1人当たり10m2に緩和する。
<在宅勤務について>
在宅勤務が可能な従業員の50%までのオフィス勤務を認める。
<体温測定要件の撤廃>
公共施設での体温スクリーニング義務を撤廃する。