気候変動(低・脱炭素) 産官学連携

シンガポール海運大手EPS社、南洋理工大学と提携、アンモニア燃料を共同研究

投稿日:

シンガポール海運大手Eastern Pacific Shipping Pte.Ltd.(EPS社)は2021年6月15日、南洋理工大学(NTU)と提携し、船舶用アンモニア燃料の研究を開始したと発表した。

アンモニアは、温室効果ガス排出量を大幅に削減できる可能性があることから、海運業界では有望な代替燃料として広く注目されている。発表によると、同研究はアンモニアのサプライチェーンとバンカリングの安全性について高度な理解を得ることを目的とし、グリーンアンモニアの生産と供給、アンモニアのバンカリングプロセス、アンモニアを船舶用燃料として採用した場合に生じる潜在的な問題などを取り上げる。EPS社は、アンモニアを含むガスの貨物としての積み込み、輸送、排出に関する専門知識を提供するという。

EPS社は近年、シンガポールのMaritime Decarbonisation Centre(海事脱炭素化センター)に出資するパートナーシップを締結するなど取り組みを強化してきた。

EPS社のCyril Ducau CEOは、「NTUとの共同研究に参加したことは、アンモニアを含むあらゆる種類の代替海洋燃料を試験するという当社の総合的な戦略を後押しするものだ。我々は結果を楽しみにしているし、それを業界と共有したいと思っている」とコメントした。

EPS社は現在、10隻の中・大型ガス運搬船を保有する。また、2022年から2023年にかけて12隻の中型・大型・超大型ガス運搬船の新造船を予定している。

-気候変動(低・脱炭素), 産官学連携

Copyright© シンガポール新聞社 , 2024 All Rights Reserved Powered by STINGER.