気候変動(低・脱炭素)

東芝、米国産LNG事業のTotalシンガポール子会社への売却完了

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東芝は2019年9月2日、8月30日(米国時間)に米国産液化天然ガス(LNG)事業からの撤退を完了したと発表した。

東芝は6月に、同LNG事業をエネルギーメジャーTotal S.A.のシンガポール子会社Total Gas & Power Asia Private Limited(Total 社)へ売却することを決定し、Total社への東芝の連結子会社・東芝アメリカLNGコーポレーション(TAL社)の発行済全株式譲渡契約を締結すること、また、東芝が米国の天然ガス液化役務提供会社FLNG Liquefaction 3, LLC(FLIQ3)に提供するTAL社の液化契約上の義務に対する保証を、Totalグループからの保証に置き換えることでの解除を含め、東芝グループのLNG事業に係る全ての契約を移管または解除することで合意したと公表していた。

今回、東芝とTotal社は、東芝がFLIQ3に提供していた保証の解除を含む必要な諸手続きを経て、本件譲渡を完了させた。TAL社は東芝の連結対象から除外された。

東芝は、連結税引前損益ベースで売却関連費用を含めた約900億円を損失として2019年度に計上予定で、2019年8月7日付で公表した2019年度第1四半期連結決算に893億円の引当金を計上している。

単独(個別)業績では、東芝エネルギーシステムズ(ESS社)に対する出資株式の評価損について、2020年3月期末時点のESS社の財政状態や計画進捗に応じて判断を行うとしている。

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