東京都は、訪都外国人旅行者の行動特性に関する調査結果をまとめ、2020年6月25日公表した。
調査結果によると、全体ではこれまでの訪都回数「2回目」以上(リピーター)が56.4%で半数を超えた。訪都目的は「観光・レジャー」が69.9%で最も多く、「ビジネス」が21.4%で続いた。訪問先は、①新宿・大久保(53.8%)②銀座(52.0%)③浅草(43.7%)――の順。訪都の満足度は「大変満足」(45.7%)、「満足」(44.5%)、「やや満足」(5.2%)を合わせると95.4%と非常に高く、再訪問意向は「必ず来たい」「来たい」「やや来たい」を合わせると94.6%となった。ただ、「外国語対応能力」の満足度は50.8%(前年差3.6ポイント増)と比較的低くなっている。訪都外国人1人当たりの都内での旅行中支出額(推計値)は、13万7,403円で、2018年の14万443円に比べ2.2%減少した。
国・地域別では、「1回目」の割合が高い国・地域はスペイン(78.8%)、カナダ(67.0%)、イタリア(64.4%)。「2回目」以上の割合が高いのは、香港(79.8%)、台湾(70.8%)、シンガポール(69.0%)だった。
シンガポール人に関しては、男性が54%、女性44%、無回答2%と、男性の方がやや東京を訪れている傾向があり、年齢は男性は①40代(27.7%) ②30代(21.7%) ③20代(19.7%)――と続き、女性では①30代(27.6%) ②20代(26.0%) ③40代(24.4%)――となっている。15-19歳に関しては、男性6.9%、女性1.8%と傾向に違いがみられた。
旅行目的は、観光・レジャー(77.5%)、ビジネス(19.8%)、親族・知人訪問(2.5%)だった。また、旅行形態は、個別手配が96.3%と圧倒的多数を占め、パッケージツアーは2.7%、地域や職場・学校などの団体旅行が1.0%だった。
訪都回数は、1回目が30.2%が最多ではあるものの、4~9回が18.5%、10回以上も14.0%を占めた。
宿泊数は4~6泊が42.6%、3泊が28.3%、7泊以上16.5%、2泊は7.3%、1泊が4.5%だった。
訪問場所・期待していた場所・満足した場所は下表のとおりだった。
また、訪都全体の満足度は「大変満足」(43.2%)、満足(53.1%)、やや満足(1.8%)と、満足の割合が98%を超え、90%以上が再来訪したいと答えた。東京の魅力、項目別満足度は下表のとおりだった。
旅行中支出額は、都内支出額合計が15万702円。内訳は宿泊費が5万6,553円、土産買物費が4万9,530円、飲食費が3万248円、都内交通費が1万1,042円などとなっている。