総合

オンラインプラットフォームyathar、シンガポールから事業拡大目指し資金調達

投稿日:

オンラインプラットフォームベンチャーのyathar Pte.Ltd.(代表:市川俊介)は2020年6月25日、スカラパートナーズ(Scala Partners, Inc.、東京都渋谷区)、MCIPホールディングス(東京都新宿区)などから第三者割当増資により約68万米ドル(約7,200万円)の資金調達を実施したと発表した。スカラパートナーズとMCIPホールディングスの出資額及び出資比率は非公開。

yathar Pte.Ltd.は2020年4月設立。ミャンマーでグルメサービスアプリ『yathar』(ミャンマー語で『味』の意味)を運営するyathar Myanmar Co.Ltd.(ヤンゴン市、代表:市川俊介)の全株式を承継し、シンガポールを拠点に、事業領域の拡大と東南アジア展開を目指して増資を行った。

yathar社は2018年4月にサービスを開始。AIの活用、実名制による書き込みやSNS機能、多言語機能を強みに、リリース1年弱でミャンマー国内ダウンロード数、MAU(Monthly Active Users)数で首位に立っている(同社調べ)。

yathar社の資金調達は、yathar Myanmar Co.Ltd.創業からシード、プレシリーズA、yathar Pte.Ltd.による今回のシリーズAと3回になり、調達総額は約1億5千万円に達した。


 
新規引受先となったMCIPホールディングスは、日本のコンテンツをアジアに輸出し、またアジア現地で、アジアの人たちと新しいコンテンツを作り出すことを目的に、吉本興業、電通、ドワンゴ、滋慶学園グループ、イオンモール、ソニー・ミュージックエンタテインメント、スペースシャワーネットワーク、アミューズとクールジャパン機構が出資参画したエンターテイメント・カンパニー。

yathar Pte.Ltd.は今後、下記のサービズ展開を目指すとしている。

・ヘア・ネイル・エステ・マッサージなどの美容プラットフォーム
・店舗向けブロードバンド回線/公衆無線LANサービス
・店舗向けBtoB仕入れプラットフォーム
・店舗向けPOSレジシステム
・WEB広告・SNSコンサルティング
・インフルエンサー・エンターテインメント領域へのアプローチ
・オフショア・アウトソース開発

スカラパートナーズの梛野憲克氏(代表取締役)は「yatharがリリース予定の店舗向けBtoB仕入れプラットフォームを活用したミャンマーのロジスティクス改善、食育分野、決済やポイント連動などを始めとして、様々な分野でyatharとミャンマーの成長をサポートできると考えている」とコメントした。
 
MCIPホールディングスの清水英明氏(代表取締役社長)は「一口にエンターテインメントといっても非常に幅広く、yatharがこれまでメインに扱ってきた『飲食産業』もまた世界の一大エンターテインメントである。私たちが自社コンテンツだけでなくすべてのアジア・コンテンツの受け皿となるプラットフォームを展開する中で、これから一気にスーパーアプリ化していくyatharには、ミャンマー更には世界のエンターテインメントを活性化させる大きな可能性がある。一緒に育てていきたい」とコメントした。

yathar Pte.Ltd.とyathar Myanmar Co.,Ltd.の概要は下記の通り。

◇yathar Pte.Ltd.
【所在地】8 Wilkie Road #03-01, Wilkie Edge Singapore 228051
【代表者】市川 俊介
【 設立 】2020年4月

◇yathar Myanmar Co.,Ltd.
【所在地】ミャンマー ヤンゴン市
【代表者】市川 俊介
【資本金】106万米ドル
【 設立 】2018年2月

-総合

Copyright© シンガポール新聞社 , 2024 All Rights Reserved Powered by STINGER.