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シンガポール総選挙、与党・人民行動党勝利も野党各党猛追、労働者党は議席増

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シンガポール総選挙は2020年7月10日投票が行われた。11日未明までに開票された。シンガポール選挙部(ELD)によると、リー・シェンロン首相率いる与党・人民行動党(PAP)が93議席中83議席を獲得した。

一方、最大野党・労働者党(WP)は、議席を持っていたAljuniedグループ選挙区とHougang選挙区に加え、新たにSengkangグループ選挙区を制し、6議席から10議席へと議席を伸ばした。

Sengkangグループ選挙区は、中心部からはやや離れた東部の新しく開発された住宅エリアで、若い家族が多く住んでいる。敗れたPAPは、有力議員の一人が議席を失った。

今回の総選挙では、14の単一選挙区(SMC)と17のグループ選挙区(GRC)の計31選挙区で93議席が争われた。

PAPの得票率は、リー首相の地盤Ang Mo Kio、ターマン・シャムガラナム上級相のJurongなどで70%を超えたが、多くの選挙区で50%台にとどまり、野党に40%台まで迫られた。

ヘン・スイキャット副首相が選挙区を鞍替えして戦ったEast Coastグループ選挙区の得票率は、PAPが53.41%、WPは46.59%と接戦だった。国民の間では「ヘン副首相が移っていなければ負けていた」「次期首相候補の勝ち方としては頼りない」などと見る向きもある。

リー首相の弟リー・シェンヤン氏が入党して注目されたシンガポール前進党(PSP)は、議席を獲得できなかったが、West Coastグループ選挙区では2大臣を擁するPAPに対して、48.31%を得票するなど、PAPを追い詰めた。

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