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ジャパンディスプレイ、シンガポールいちごトラストと資金調達で基本合意

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ジャパンディスプレイは2019年12月12日開いた取締役会で、日本企業への長期投資に特化したシンガポールの資産運用会社いちごトラスト・ピーティーイー・リミテッド(いちごトラスト)との間で、800~900億円の資金調達について今後詳細を協議することを決議した。同日、資金調達に関する基本合意書を締結した。

発表によると、ジャパンディスプレイは事業環境の悪化から、2020年3月期第2四半期連結累計期間に重要な減損損失を計上するとともに、重要な営業損失及び親会社株主に帰属する四半期純損失を計上した結果、同第2四半期連結会計期間末における純資産合計は1,016億1,200万円の債務超過となっている。

毀損した資本を回復させ、上場会社として適切な純資産額水準を確保するためには、大規模な資本性資金が早期に必要であることから、Suwa Investment Holdings, LLC(Suwa)との間で2019年8月7日付で締結したAMENDED AND RESTATED CAPITAL AND BUSINESS ALLIANCE AGREEMENTに基づく出資を得られるよう、Suwa及びその出資予定者との間で協議・交渉を継続しているが、Suwaからの出資が2019年12月31日までに実施されなかった場合の対応策として、いちごトラストと今回の基本合意書を締結したという。

今後、両者は、Suwaからの出資が実施されなかった場合に、2020年1月中にジャパンディスプレイがいちごトラストから800~900億円の資金調達を実施する旨の最終契約を締結し、20年2~3月に資金調達を完了することを目指して協議を進めることで合意したという。

また、両者は、実務上可能な範囲で、最終契約締結から資金調達完了までの間、調達する資金のうち200億円を両者から独立した第三者の口座に預託する旨を合意しているという。

ジャパンディスプレイは、いちごトラストとの契約に基づく資金調達が完了した場合の2020年3月期連結業績に与える影響について、現時点では未定としつつ、手元資金の拡充及び財務体質の回復・強化に寄与し、中長期的には事業の安定的な成長及び株式価値の向上に資するとしている。

資金調達先の概要は下記の通り。

【  名称  】いちごトラスト・ピーティーイー・リミテッド
【 所在地 】1 North Bridge Road, #06-08 High Street Centre Singapore 179094
【設立根拠等】シンガポール会社法
【 組成目的 】日本企業への投資に特化した資産運用
【 組成日 】2010年3月26日
【出資の総額】6,810億9,600万円(2019年9月30日現在)
【出資者・出資比率・出資者の概要】主に欧米の大学基金・財団・年金基金。詳細は開示できない。

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