デジタル経済 進出・出資・撤退

トヨタFS・三井住友銀行・あいおいニッセイ同和損保、SYNQA社に戦略出資

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トヨタファイナンシャルサービス(TFS)、三井住友銀行、SMBCベンチャーキャピタル(VC)、あいおいニッセイ同和損害保険は2020年6月22日、シンガポールに本社を置き、東南アジアをベースにFinTech事業を展開するSYNQA Pte.Ltd(旧Omise Holdings Pte.Ltd、SYNQA社)に戦略的出資したと発表した。

SYNQA社は2015年設立。発表によると、オンライン決済プラットフォーム『Omise Payment』、拡張性の高いパブリックブロックチェーンOMG Networkにより事業拡大している。

トヨタファイナンシャルサービスはトヨタ自動車の国内外販売金融事業の統括会社で、子会社トヨタファイナンスと共に、電子マネー決済、QRコード/バーコード決済といった複数の支払手段を搭載するスマートフォン決済アプリ「TOYOTA Wallet」を運営する。モビリティ社会の基盤となるスーパーアプリを目指しており、SYNQA社の決済サービス及びブロックチェーン技術を活用し、TOYOTA Walletのサービス内容拡充、ホワイトレーベル及びグローバル展開を加速させる。

三井住友銀行とSMBCベンチャーキャピタルは、グループの法人顧客のデジタルシフトを共創する取組を進めており、TOYOTA Walletにデビット型サービス「銀行Pay」や三井住友カードによるプリペイド型電子マネー決済機能等を提供しているという。SYNQA社の技術との融合により、ソリューション提供力の更なる強化を目指す。

あいおいニッセイ同和損保は、TFSと金融と保険が一体となったサービスを1990年代より国内外で展開している。TOYOTA Walletをはじめとする決済プラットフォームを活用した新たな保険商品・サービスの研究・開発、保険料や保険金支払いにおける利便性向上、およびCASE(Connected(コネクテッド)、Autonomous(自動運転)、Shared & Services(カーシェアリングとサービス)、Electric(電気自動車))・MaaS(Mobility as a Service)領域での将来の技術基盤と考えられるブロックチェーンの活用に向けた検討をSYNQA社と進める。

出資には、スパークス・グループがトヨタ自動車及び三井住友銀行と2018年7月設立した「未来創生2号ファンド」がリード投資家として参加した。

SYNQA社の概要は下記の通り。

【  会社名  】SYNQA Pte.Ltd
【   拠点   】日本、タイ、インドネシア、シンガポール、マレーシア
【  設立年  】2015 年(事業会社Omiseは2013年にタイで創業)
【 代表取締役 】長谷川 潤
【主な事業内容】オンライン決済プラットフォームOmise Payment及びパブリックブロックチェーンOMG Network の開発・提供。決済及びブロックチェーン技術を活用したeWalletプラットフォームの開発、保守運用サービスの提供など

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