シンガポールのIoTサービスプロバイダーUnaBiz Pte Ltd.は2024年8月8日、KDDI Open Innovation Fund 3号および京セラコミュニケーションシステム(KCCS)との協力により、2,500万米ドルのプレシリーズCラウンドにおける初回クロージングを完了したと発表した。
調達した資金は3つの戦略をサポートするために使用する。
①セキュリティ業界の成長
この1年で、UnaBiz社はセキュリティ業界において新たに100万台のデバイスを接続した。 UnaBiz社は現在、主要な自動車およびオートバイメーカーとのパートナーシップに投資し、テレメトリーおよびジャミング防止サービスをグローバルに拡大している。
②物流およびサプライチェーン市場への深い浸透
AIを活用したWi-Fi測位サービスの最近の成功を基盤として、UnaBiz社はパレットや荷物追跡などのユースケースをターゲットにしている。
③ハイブリッド化によるユーティリティ拡大
複数のネットワーク技術を活用した新しいハイブリッドソリューションで、ガスおよび水道インフラ分野における市場シェアの拡大を加速させる。
KCCSの永井義昭ICT事業本部副本部長兼ワイヤレスソリューション事業部長は、「Sigfox 0G技術を取得したことで、UnaBiz社は、日本の企業がIoTソリューションを国際的に展開するためのゲートウェイとなった。UnaBiz社チームと連携し、KCCSのソリューションビジネスがグローバルに拡大することを期待している」とコメントした。
UnaBiz社のHenri Bong CEO兼共同創設者は、「Sigfox 0G技術の買収以来、私たちは技術を開放し、LPWANエコシステム全体にわたってIoTの展開とアプリケーションのための新たな機会を開拓することで、その可能性を最大限に引き出した。現在の接続デバイスは1,350万台で、そのうち400万台は過去2年間で追加されており、私たちは世界最大級の大規模IoTソリューションプロバイダーである」とコメントした。
最終的な資金調達は2024年10月までに完了予定という。