アジア・オセアニア証券取引所連合(Asian and Oceanian Stock Exchanges Federation、AOSEF)は2023年3月7日、 初のオンラインによる会員取引所トップ間の情報交換の場「AOSEFオンライン・トップ・エグセクティブ・ミーティング」を開催した。
AOSEFオンライン・トップ・エグセクティブ・ミーティングには、Indonesia Stock ExchangeのIman Rachman President Director、Hong Kong Exchanges and ClearingのNicolas Aguzin CEO、Korea ExchangeのByungdoo Sohn会長兼CEO、Singapore ExchangeのBoon Chye Loh CEO、Taipei ExchangeのEdith Lee総経理やTaiwan Stock ExchangeのSherman Lin董事長をはじめAOSEF加盟16取引所の各トップ・エグセクティブが参加した。
日本取引所グループ(JPX)の清田瞭CEOによる開会挨拶、アジア開発銀行(ADB)の浅川雅嗣総裁による基調講演の後、会員間で情報交換等を行い、デジタル資産分野やカーボンクレジット市場動向等について情報共有を行い、会員取引所間でさらなる連携をしていくことを確認したという。
AOSEFは、地域の証券市場の発展に向けた会員取引所間の情報交換や相互援助の促進を目的に1982年、東京証券取引所の呼びかけにより「東アジア証券取引所協議会」として設立された。その後、会員取引所の増加を経て、2005年に現組織となった。1982年の設立以来、日本取引所グループが事務局を務めている。
AOSEFでは、各取引所のトップが一堂に会する年次総会を実施してきたが、新型コロナウィルスの影響で2020年春開催予定だった韓国での年次総会を2024年春に延期しており、2019年春のシンガポールでの年次総会を最後に会員取引所のトップが集う場がオンライン含めて開かれておらず、会員取引所から多くの要望が上がっていたという。