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住友ファーマ、アジア事業を会社分割、丸紅グローバルファーマに譲渡へ

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住友化学の子会社の住友ファーマは2025年4月1日開いた取締役会で、丸紅の完全子会社の丸紅グローバルファーマとの間で、住友ファーマの完全子会社の住友制葯投資(中国)有限公司とSumitomo Pharma Asia Pacific Pte.Ltd.(SMPAP社)および両子会社のアジア事業を、住友ファーマが新設する完全子会社に吸収分割の方法により承継させた上で、新会社の発行済株式のうち60%を丸紅グローバルファーマに譲渡することを定めた株式譲渡契約および新会社に関する株主間契約を締結することを決議した。

SMPAP社は、ビジネスの最大化、開発品の早期上市および未進出国市場の開拓を目的に、東南アジア、台湾および香港事業の統括会社の機能を担っている。

なお、同アジア事業は中国・東南アジアにおける販売を中心としており、創薬は行っていないという。

同株式譲渡により、住友ファーマは譲渡対価として約450億円を受領する。新会社の発行済株式のうち住友ファーマが保有する残り40%の株式についても、同株主間契約に定める諸条件に従って丸紅グローバルファーマに譲渡予定で、住友ファーマは同残株式譲渡の譲渡対価として約270億円を受領予定。

◇日程
【   新会社設立日  】2025年4月(予定)
【吸収分割契約締結日】2025年5~6月(予定)
【吸収分割効力発生日】2025年7~9月(予定)
【 株式譲渡実行日 】2025年7~9月(予定)
【  残株式譲渡実行日 】2029年4月以降(予定)

住友ファーマは、株式譲渡対価を財務基盤強化および成長エンジンの確立のための施策に活用するとともに、注力領域に経営資源を集中し、持続的な成長につなげることを目指す。なお、同株式譲渡完了後も、新会社に対し同アジア事業に関わる製品の供給等を継続する。

株式譲渡の実施に伴い、住友制葯投資(中国)有限公司とその子会社の住友制葯(蘇州)有限公司、SMPAP社は住友ファーマの連結子会社から除外される。

◇承継会社(新会社)
【 名称 】未定
【  所在地 】東京都中央区
【  代表者 】未定
【事業内容】医療用医薬品等の製造および販売等
【  資本金 】未定
【設立年月日】2025年4月頃
【  決算期 】3月 31 日
【 株主 】住友ファーマ100%

◇Sumitomo Pharma Asia Pacific Pte.Ltd.
【  所在地 】3 Fraser Street, #07-28 DUO Tower, Singapore 189352
【  代表者 】Managing Director 上向 裕樹
【事業内容】医療用医薬品の輸入、仕入、販売
【  資本金 】3,026千米ドル
【設立年月日】2013年1月
【 株主 】住友ファーマ100%

◇丸紅グローバルファーマ
【  所在地 】東京都千代田区大手町一丁目4番2号
【  代表者 】代表取締役 上出 衛輔
【事業内容】医薬品・医療機器関連事業投資の持株会社
【  資本金 】100百万円
【設立年月日】2021年9月27日
【 株主 】丸紅100%

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