気候変動(低・脱炭素) 進出・出資・撤退

鴻池運輸、大阪ガス・住友商事らが推進するインド都市ガス事業に参画

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大阪ガスが推進するインドでの都市ガス事業に鴻池運輸が参画する。大阪ガスの子会社のOSAKA GAS SINGAPORE PTE.LTD.が保有する日系コンソーシアム(大阪ガス・住友商事・海外交通・都市開発事業支援機構(JOIN)により2023年設立)の株式の一部を鴻池運輸に譲渡する。大阪ガスと鴻池運輸が2024年10月18日発表した。

発表によると、インド政府は経済成長に伴うエネルギー需要増大と低炭素化・大気汚染対策として、都市ガスインフラ整備による天然ガス自動車(CNG車)の普及などによる天然ガスの利用拡大を推進している。インドにおける都市ガス事業は、事業エリアごとに行われる入札により決定され、落札事業者は一定期間の排他的なガス販売権やインフラ占有権などを得ることができる。

大阪ガスはこれまでに2度の出資を通じて、I Squared Capital、AG&Pグループ、住友商事、JOINと共同で、インドにおける都市ガス事業に参入、事業拡大に取り組んできた。

現在の事業エリアは、インド南部の郊外を中心としたAG&P事業エリアと、インド北中部の都市部を中心としたThink Gas事業エリアがあり、事業面積はインド国土の1割に相当する約32万km2(日本の国土の約9割)という。

鴻池運輸は2008年にインドに拠点を開設。鉄道輸送事業、メディカル事業(コンサル、滅菌事業)、鉄鋼事業など、大きな需要増と高成長が想定されるインド市場での業容拡大・深化を進めてきた。

また、都市ガス事業に関しては、日本国内の都市ガス製造所の保全やLNG輸送、設備の運用管理・メンテナンスを担うなど、長年にわたり大阪ガスの都市ガス事業とともに歩んできた実績がある。

大阪ガスと鴻池運輸は、「大阪ガスのインフラ整備や営業のノウハウに、鴻池運輸の都市ガス事業に関わるノウハウが加わることで、他の事業パートナーとともにCNGステーションや都市ガス導管網などの都市ガスインフラのさらなる整備を進め、交通用を中心に、家庭用・業務用・産業用向けに都市ガス販売拡大を目指す」としている。

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