エネルギー(低・脱炭素)

コスモエネルギーHD、JR西日本運行車両に次世代バイオディーゼル燃料供給

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コスモエネルギーホールディングスのグループ会社のコスモ石油マーケティング(本社・東京都中央区)は、西日本旅客鉄道(JR西日本)が運行する内燃機関を動力源に走行するディーゼルカー(気動車)営業列車向けに、100%次世代バイオディーゼル燃料を供給した。100%次世代バイオディーゼル燃料による気動車営業列車の運行は日本国内初で、当該列車のCO2排出量は「実質ゼロ」となる。2025年11月11日発表した。

気動車営業列車への給油 提供:コスモエネルギーホールディングス

次世代バイオディーゼル燃料の供給にあたっては、コスモ石油のシンガポール子会社であるCOSMO OIL INTERNATIONAL PTE.LTD.が、海外サプライヤーとの連携強化を図り、輸入・調達、品質管理、供給安定化に向けた協力体制を構築してきた。次世代バイオディーゼル燃料の原料は、食料と競合しないバイオマス(廃食用油、微細藻類など)で、石油由来の軽油と同じ炭化水素構造を持つため、既存のディーゼルエンジンに100%代替燃料として使用できる。11月5日に岡山気動車支所のタンクへ供給し、11月11日に津山線の気動車営業車両へ給油された。

軽油(左)と次世代バイオ燃料(右) 提供:JR西日本

JR西日本の発表によると、導入規模は約2,100kL/年で、全気動車運転用燃料の約10%に相当する。

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