ダイハツディーゼルは2024年7月22日、日本郵船とシンガポールの非営利団体Global Centre for Maritime Decarbonization(GCMD)が共同で実施するプロジェクト「プロジェクトLOTUS」に参画し、ダイハツディーゼル製舶用機関におけるバイオ燃料の長期使用に関するリスク評価に参画する、と発表した。
バイオ燃料は既存の舶用機関や燃料供給設備をそのまま利用できるため、重油からゼロエミッション燃料への過渡期において温室効果ガス(GHG)の排出を削減する有力な手段とされている。
同プロジェクトでは、自動車専用船へ搭載しているダイハツディーゼル製発電用機関に、植物油・廃食油などの油脂類とメタノールからエステル交換反応によって生成するバイオ燃料(FAME)と低硫黄重油(VLSFO)の混合油を、約6カ月にわたって連続使用し、機関への影響について技術的な評価を行い、適正なメンテナンス方法の確認などを行う。
ダイハツディーゼルは、「長い歴史の中で培ってきた高い技術と高品質の製品を提供することで同プロジェクトを通じて船舶の安全運航と脱炭素社会の実現に貢献していく」としている。