洋上風力事業のウィンド・パワー・グループ(茨城県神栖市)、東京ガス、シンガポールに本社を置く独立系再生可能エネルギー発電事業者(IPP)ヴィーナ・エナジー・ホールディングス・リミテッドの完全子会社日本風力エネルギー(東京都港区)は、共同出資するウィンド・パワー・エナジー(茨城県神栖市)を通じ、茨城県鹿島港で洋上風力発電事業を推進することを決めた。2024年度着工を目指し事業開発を進める。2021年4月5日発表した。
同事業は、エネルギー大消費地の東京に近接する鹿島臨海工業地帯に立地する。3月29日に茨城県の承認・認定を受け、鹿島港の港湾区域に設定された「再生可能エネルギー源を利活用する区域」(680ヘクタール)に、新たに選定する風車19基を設置し、約7万世帯分の年間消費量に相当する発電容量約16万kWとなる洋上風力発電所を建設する。
東京ガスの内田高史代表取締役社長は「再生可能エネルギー電源の取扱量を国内外で2030年までに500万kWに拡大することを目指している。なかでも、洋上風力発電事業には積極的に取り組んでいく。当社中核事業である天然ガスを用いた発電は、不安定な再生可能エネルギーと組み合わせることで、エネルギーの安定供給を実現する相性の良さがある」とコメントした。
◇ウィンド・パワー・エナジー
【所在地】茨城県神栖市南浜3番地226
【 設立 】2011年3月
【株主構成】ウィンド・パワー・グループ(30%)、東京ガス(35%)、日本風力エネルギー(35%)
【事業概要】鹿島港洋上風力発電所の開発事業
【発電容量】約16万kW