三菱重工業は、シンガポールの電力会社Senoko Energy Pte.Ltd.が運営するM701F形ガスタービン2基で構成するガスタービン・コンバインドサイクル(GTCC)発電所のアップグレード工事を完了した。最新のガスタービン技術を適用し、冷却空気量を削減して熱効率を向上させることで、CO2排出量を年間約1万5,000トン削減できるという。2021年12月2日発表した。
同アップグレード工事は、シンガポール政府が炭素税等を含む経済的枠組みによる脱炭素化を定めた炭素価格付け制度Carbon Pricing Act(CPA)強化を見据え、エネルギー効率の改善と脱炭素化に向けたSenoko Energy社の取り組みの一環として、2019年6月21日に三菱重工業と三菱商事とのコンソーシアムが締結した長期保守契約(LTSA:Long Term Service Agreement)併せて契約が締結された。
Senoko Energy社には企業によるCO2排出量削減につながる取り組みとして補助金も交付された。
工事の成功により、セノコ・エナジー社は、シンガポール国家環境庁(NEA)がエネルギー効率向上への努力・功績を表彰するEnergy Efficiency National Partnership Award 2021において『Best Practice Award』を受賞した。