気候変動(低・脱炭素) 物流・ハブ

ケイライン・ウインド・サービス、シンガポールMarco Polo Marine社と覚書

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川崎近海汽船と川崎汽船の合弁会社であるケイライン・ウインド・サービス(東京都千代田区)は、シンガポールのオフショア支援船事業会社Marco Polo Marine Ltd.と、洋上風力向けオフショア支援船の共同事業開発に向けて検討を開始することとし、2022年11月7日に覚書を締結した。12月6日発表した。

ケイライン・ウインド・サービスは、川崎汽船グループがグローバルに展開している貨物輸送事業で培った安全運航・高品質輸送のノウハウ、オフショア支援船事業及びその運航ノウハウを強みとする。

Marco Polo Marine社は、シンガポール証券取引所に上場するオフショア支援船事業会社で、曳船・バージ・オフショア支援船・洋上風力発電所向け作業船など40隻程度保有、運航している。また、インドネシア・バタム島で造船・修繕事業も営んでいる。2022年5月に台湾の洋上風力発電支援船会社PKR Offshore社を買収して、台湾洋上風力発電支援事業に本格参入した。

両社は互いの得意領域を持ち寄り、最適な洋上風力向けオフショア支援船の共同事業開発に向けた検討を行うこととした。

ケイライン・ウインド・サービスの久下豊社長(川崎近海汽船社長)は、「川崎汽船・川崎近海汽船グループには海外および国内でのオフショア作業の経験がある。これを生かしつつ、洋上風力発電に特化した洋上作業技術の高度化を図るためには、国内外で実績と経験を持つ相手とパートナーシップを組み、そのノウハウを吸収していくことが必要と考えている。そのうえで、日本の事情に合った形でノウハウを構築しつつ、現場で作業を行う日本人船員の技術力を高めていくことを目指している。Marco Polo Marine社との協業はこの考えに沿ったもので、外国企業との協業ではあるが、同社が極東アジア水域で培ったノウハウは欧州モデルよりも日本の実情に合っていて取り入れやすいと感じている」と述べた。

ケイライン・ウインド・サービスの担当者はシンガポール新聞の取材に対して「共同事業開発の内容について、これから詰めていく。船員の人材交流を必要に応じて検討していく」と答えた。

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