Keppel Offshore&Marine Ltd(Keppel O&M)は2020年7月15日、シンガポールとブラジルの完全子会社を通じて、三井海洋開発(MODEC)のシンガポール100%子会社MODEC Offshore Production Systems(Singapore)Pte Ltdから、浮体式石油・ガス生産貯蔵積出設備(FPSO)に関する合計7,300万シンガポールドル相当の2つの契約を締結したと発表した。
シンガポールでは、ケッペル造船所で、FPSOの甲板上モジュールおよび係留サポート構造の製造、完成、統合を行う。予定では、モジュールおよび係留サポート構造のコンポーネントは、2020年第3四半期に完成し、同年第4四半期に造船所でFPSO船体と統合および設置を完了し、2021年第2四半期に引き渡しを行う。同FPSOの処理能力は1日あたり石油9万バレル、ガス7,500万立方フィートで、貯蔵能力は石油70万バレルという。
ブラジルでは、Keppel O&M BrasFELS造船所での、伯リオデジャネイロ沖のブジオス海底油田用FPSOの甲板上モジュール製造契約を契約した。作業開始は2020年第3四半期で、2021年第4四半期の引き渡しを予定する。同FPSOの処理能力は1日あたり石油15万バレル、ガス1億2,100万立方フィートで、貯蔵能力は石油140万バレルという。
Keppel O&MのChris Ong CEOは、「リピート顧客であるMODECグループとは、これまで11のプロジェクトを完了し、確かな実績を築いてきた」とコメントした。
MODEC Offshore Production Systems(Singapore)社のAnthony Quinn社長兼COOは、「Keppelの実績と能力に自信を持っている。世界的なパンデミックの中での原油安は業界にとって困難な時期ではあるが、長期的にはエネルギー需要が継続していくと確信している」とコメントした。