気候変動(低・脱炭素) 物流・ハブ

三井E&S、ジョホール州で港湾運営PTP社からタイヤ式電動門型クレーン受注

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三井E&Sは、Pelabuhan Tanjung Pelepas Sdn.Bhd.(PTP社)から環境対応型のタイヤ式電動門型クレーン(三井パセコトランステーナ)48基を受注した。三井E&Sが一度に受注する三井パセコトランステーナの基数としては過去最大で、2025年第3四半期から順次納入予定。2024年2月9日発表した。受注金額は非開示。

三井パセコトランステーナは二酸化炭素やディーゼル排気有害物質を排出しない完全電動式クレーンで、荷役時はヤード内の各レーンに設置されたバスバー(地上給電設備)から電力が供給される。レーン間を跨る移動(レーンチェンジ)の際は一時的にバスバーからの電力供給ができなくなるため小型エンジンを使用するのが一般的だが、同クレーンはエンジンではなくリチウムイオンバッテリーを使用し、レーンチェンジの際にも二酸化炭素や有害物質を排出しない環境対応仕様となっている。

PTP社は、マレーシアで港湾運営やインフラ建設を行うMMC Corporation Berhadと、世界各国にネットワークを持つ港湾運営大手APMターミナルズが出資するターミナルオペレーターで、ジョホール州で港湾運営を行っている。脱炭素化に向け荷役機械の電動化を進めており、2030年までの排出量45%削減を目指している。

三井E&SのPTP社からのクレーン受注は累計94基となった。

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