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帝人・Hilleman Laboratories社、再生医療CDMO事業で戦略的業務提携

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帝人とバイオテクノロジー企業Hilleman Laboratories Singapore Pte Ltd(本社:シンガポール、CEO:Raman Rao)は、再生医療領域における開発製造受託機関(CDMO)事業についての国際的な戦略的業務提携に関する合意書を締結した。2024年10月31日発表した。

発表によると、再生医療領域におけるCDMOの需要は、再生医療等製品開発の高難度化や製造開発機能の分業化などを背景に急拡大しており、世界的な市場規模は2032年には186億米ドルを超えるとみられている。また、日本国内においても2030年の再生医療等製品市場は、海外由来製品の参入影響も加わって8,500億円まで拡大すると予測されていて、日本と海外の開発需要をつなぐ仕組みづくりがさらに重要になると見込まれているという。

このような需要拡大を機会と捉え、帝人はグループ会社のジャパン・ティッシュエンジニアリングの再生医療等製品に関する上市実績や技術力・ノウハウと、帝人リジェネットによるウイルスベクターやプラスミドも含めた高度な研究・開発・生産体制によって、細胞・遺伝子治療を中心とする再生医療等製品の製品設計から産業化までをワンストップで提供できるプラットフォームを構築している。

Hilleman Laboratories社は、世界的な製薬会社Merck Sharp & Dohme LLC(MSD)と、世界的な慈善財団Wellcome Trustの合弁会社として2009年に設立された。低・中所得国においてワクチンや生物学的製剤を手頃な価格で利用できるようにすることを目指しており、感染症や未充足な医療ニーズのある疾患に対するワクチンや生物学的製剤の開発を主な事業領域としているという。

今般、アジア太平洋地域への進出を図る日本国内の顧客に向けた支援体制の強化に加え、シンガポールとその周辺地域から日本市場へ進出を図る海外顧客の取り込みを目指す帝人と、シンガポールにおける細胞・遺伝子治療領域の開発・製造支援体制の構築を図るHilleman Laboratories社の双方のビジョンが一致し、業務提携の合意に至ったという。

具体的には、(1)帝人およびHilleman Laboratories社は、シンガポールまたは日本での開発需要を持つそれぞれの顧客を相互に紹介し合い、新たな市場展開の機会を提供する(2)Hilleman Laboratories社はシンガポールにおいて、細胞・遺伝子治療領域向けの細胞加工センターの構築を計画しており、帝人が蓄積してきた同領域に関する知識や経験を活かしてこの計画を支援する――としている。

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