メニコンは2024年9月30日、シンガポールに本社を置くコンタクトレンズ製造・販売会社Oculus Pte Ltdから東南アジアの販売会社3社の株式を100%取得し、同3社を完全子会社化した。株式取得価額は非公開。
Oculus社は東南アジアを中心にコンタクトレンズの製造・販売を行っている。特にカラーコンタクトレンズを主力とした「FreshKon」はブランド認知度が高く、2,000店舗以上の販売網を持つという。
メニコンは東南アジアではこれまで輸出または代理店での販売を展開してきた。若年層人口や所得の増加等によりコンタクトレンズ市場の伸長が見込まれるなかで、販売拠点が必要と判断し、同3社の株式を取得した。
メニコンは、1日使い捨てコンタクトレンズの製造拠点として、シンガポール工場やメニコンの中で最大規模となるマレーシア工場(2026年3月期下期に稼働予定)を東南アジアに構えている。「今回の株式取得により、東南アジアにおける販売と製造の両輪が確立された」としている。
メニコンの担当者はシンガポール新聞の取材に対応し、「販売会社3社の社名変更は現時点(2024年10月11日時点)では予定していない」と答えた。
全株式を取得した3社は下記の通り。
◇Oculus Visioncare(S)Pte Ltd
【所在地】10 Kaki Bukit Avenue 1 #06-08 Singapore 417942
◇Oculus(M)Sdn.Bhd.
【所在地】No.27, Jalan BS 7/1D, Seksyen 7, Taman Perindustrian Bukit Serdang, 43300 Seri Kembangan, Selangor Malaysia
◇PT.Oculus Indonesia
【所在地】Wisma Abadi, Jl. Balikpapan No. 31, Unit B5 Lt. 1-2, Petojo Selatan, Jakarta Pusat 10160, Indonesia