日本政府が2019年4月1日午前に新しい元号「令和」を発表したことについて、シンガポールの現地新聞も、夕刊紙・聯合晩報(華字)が一面トップで扱うなど大きく報じた。
1日の聯合晩報は、当日発表までの流れや、出典が「万葉集」であることを説明したうえで、沖縄県在住の110歳の男性を紹介。人生が、明治・大正・昭和・平成・令和と5つの元号に渡ることを称賛した。
また、1日の夕刊紙・新明日報(華字)も中面で、同じく沖縄県在住の男性を取り上げた。
2日の朝刊では、最有力紙ストレイツ・タイムズ(英字)が国際面で半ページを使って、菅義偉官房長官が「令和」と揮毫された色紙を掲げる写真を掲載し、元号の日本社会における位置づけや「令和」の持つ意味を、日本人有識者の声も交えながら詳説した。
同じく2日朝刊のビジネスタイムズ(英字)は、ノーベル賞を受賞した山中伸弥博士ら9人のメンバーによって元号の選択肢が絞り込まれた手続きを紹介。そのうえで、出典は日本の古典・万葉集で、関連書籍の売上増の見込みから書店などの株式を刺激したと伝え、一部企業の株価が急上昇している株式市場の様子などを伝えた。
また、聯合早報(華字)は1面で取り上げ、初めて元号に「令」の字が使われたことや、新しい元号が施行される5月1日は、日本ではゴールデンウィーク10連休中であることなどを紹介した。