住友林業は2025年８月６日、インドネシアの不動産開発大手Sinarmas Land Limited（本社：シンガポール）と共同で住宅や商業施設等を一体的に開発する「タウンシップ（複合都市開発）事業」に着手すると発表した。ジャカルタ近郊の大規模都市開発プロジェクト「Kota Wisata（コタ・ウィサタ）」に隣接する約156.5haの敷地で戸建分譲住宅と店舗併用住宅を合計約4,100戸建築・販売する計画で、約110区画の商業用地も整備し商業施設やスポーツクラブ、学校などを誘致する。
開発主体は住友林業子会社のインドネシア住友林業（PT.Sumitomo Forestry Indonesia）とSinarmas Land社のグループ会社PT.Kurniasubur Permaiとの合弁会社PT.Kurnia Sinergi Mas。総事業費は約1,370億円で、年内に販売を始め2041年までの引渡完了を目指す。
「Kota Wisata」はジャカルタ中心部から南東25kmのボゴール県北部に位置する。Sinarmas Land社が1996年から開発を続けてきた大規模都市開発プロジェクトの一つで、既存開発面積は約480ha、累計販売戸数は約11,800戸に上る。ジャカルタ首都圏方面へはタウンシップと直接つながる主要幹線道路（JORR2）を使って車で約40分とアクセスが良好という。
住友林業は、開発地内の一部施設を木造で建設する計画を進めており、設計協力に加えて木質建材の選定や調達も視野に、インドネシアで展開する木材建材の製造・流通事業とのシナジーを追求する。
◇プロジェクト概要（予定）
【 所在地 】インドネシアボゴール県グヌンプトゥリ郡
【敷地面積】約156.5ha
【用途・総戸数】戸建分譲住宅 約3,800戸、店舗併用住宅 約300戸
【事業期間】2025年～2042年
【販売期間】2025年中に戸建分譲開始、2041年完売
◇Sinarmas Land Limited
【 所在地 】108 Pasir Panjang Road #06-00 Golden Agri Plaza Singapore, 118535
【 設立 】1994年
【事業内容】インドネシア、豪州、中国、マレーシア、英国、シンガポールでの不動産開発・投資事業
◇PT. Kurnia Sinergi Mas
【 所在地 】Ruko Sentra Eropa Blok F23-24, Jl. Transyogi Km. 6, Kelurahan Ciangsana, Kecamatan Gunung Putri, Kabupaten Bogor, Provinsi Jawa Barat, 16968, Indonesia
【 設立 】2024年12月
【事業内容】インドネシア・ジャカルタ近郊でのタウンシップ開発事業
【持分比率】PT. Kurniasubur Permai 51％、インドネシア住友林業（PT. Sumitomo Forestry Indonesia）49％