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三菱重工業、「センカン・プンゴルLRT」向け新車両2編成が営業運転を開始

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三菱重工業は、アジア・パシフィック地域拠点のMitsubishi Heavy Industries Asia Pacific Pte. Ltd. (MHI-AP) および三菱商事と共同で2022年にシンガポール陸上交通庁(LTA)から受注したシンガポール北東部を走る全自動無人運転車両システム(AGT:Automated Guideway Transit)「センカン・プンゴルLRT」の輸送力増強プロジェクトにおいて、同プロジェクト最初の車両を引き渡した。2025年7月16日発表した。

センカン・プンゴルLRTの新車両2編成 SBS Transit社

発表によると、AGTは電力駆動によって完全自動走行する新交通システムで、ゴムタイヤ方式を採用しているため、低振動かつ低騒音で走行する。都市内交通および空港内・周辺の移動用として世界各地で採用されているという。

今回引き渡したのは新車両2編成。新車両の外観デザインは既存車両を継承しているが、通常は1両ごとに設置される信号機器などを2両で1セットにしたことで搭載する機器を最適化した。また、車内の運転台には、各機器を設定できるタッチパネルを搭載。さらに走行時の車両情報を常時蓄積し、そのデータを活用することでメンテナンスやトラブルシュートの迅速化を図るなど、運行事業者からのさまざまな改善要望に対応した。今後2028年までに合計25編成を順次引き渡していく。

新車両2編成は7月15日営業運転を開始した。当日はLTA主催の営業運転開始記念式典が実施され、ガン・キムヨン副首相が出席した。

新車両2編成営業運転開始記念式典

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