NECのアジア太平洋地域統括機能のシンガポール法人NEC Asia Pacific Pte Ltd(NEC APAC社)は、シンガポール最大の医療技術企業で公的医療技術機関であるIntegrated Health Information Systems Pte Ltd.(IHiS社)とともに、SingHealth TowerとOutram Community Hospital(OCH)に、高精度な顔認証機能を搭載した新自動来院者管理システムを導入した。2022年11月4日発表した。
シンガポール最大の公的医療グループSingHealthとIHiS社が開始した6カ月間の実証実験で、IHiS社によると最終的にはSingHealthが運営するその他の機関にも展開される予定という。
来院者は事前にモバイルサイトから来院登録を行うことで、病院到着後は顔認証機能を備えたセキュリティゲートからスピーディーに病棟へと入館できる。
また、同システムは体温検知機能を搭載し、発熱していない体調の良い面会者のみ病棟への入館が許可されるという。
なお、来院者は、従来のキオスク端末や登録カウンターでの登録方法も引き続き利用できる。
IHiS社のOng Leong Seng副社長は、「顔認証技術のシンガポールの医療現場への導入は初めてである。セキュリティ機能を統合し、登録プロセスを簡素化したことにより、毎日300人以上の来院者は登録時間を1人当たり約10分短縮できる見込みだ」とコメントした。