2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)に出展しているシンガポール政府観光局は、シンガポールと日本の外交関係樹立59周年を迎える4月26日に、シンガポールパビリオンのグランドオープニングセレモニー(開館式)を実施した。
当日は、シンガポールパビリオン「ドリーム・スフィア(The Dream Sphere)」前でテープカットセレモニーが行われ、シンガポールのボーカル・アンサンブル「アイランド・ボイセズ(Island Voices)」による特別パフォーマンスが行われた。今後、シンガポールパビリオンでは、万博閉幕までに10組のアーティストが来日し、躍動感あふれる音楽とパフォーマンスを披露する。
大阪・関西万博のために特別に品種改良した記念の蘭「Dendrobium EXPO 2025 Osaka Kansai Japan」もお披露目した。団結と革新を象徴する赤と青が調和した鮮やかな紫色の蘭は、大阪・関西万博のロゴとマスコットキャラクター「ミャクミャク」の色を表現しているという。また、日本とシンガポールの歴史を象徴する2つの記念の蘭、現天皇皇后両陛下が1993年6月にご成婚されたことを記念して命名された「Dendrobium Masako Kotaishi Hidenka」、シンガポールを緑豊かな「ガーデンシティ」へと導いた建国初代首相であるリー・クアンユー氏にちなんで命名された「Aranda Lee Kuan Yew」――も紹介された。3つの蘭は4月末から約2週間の間、シンガポールパビリオン内のドリームフォレストに展示される。
グランドセレモニーに出席したオン・エンチュアン駐日シンガポール大使兼シンガポール陳列区域政府代表は、「大阪万博の記念に私たちは特別に蘭の新しい品種を依頼し、本日世界に初めて披露した。1970年の大阪万博や2005年の愛知万博でも、皇室の方々にシンガポールパビリオンにお越しいただいた。来月には愛子内親王殿下がお越しくださることになり、大変嬉しく思う。万博開幕から約2週間の4月25日までに、シンガポールパビリオンは約10万人の来場者を迎えた。引き続き、ぜひ多くの皆さまのご来場をお待ちしている」と述べた。