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名村造船所、MOL ENERGIA社に大型LPG・アンモニア運搬船の第1番船引渡

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名村造船所(本社:大阪市西区)は2023年9月29日、伊万里事業所(佐賀県)で建造していたMOL ENERGIA PTE. LTD.向け大型LPG・アンモニア運搬船“PHOENIX HARMONIA”を引渡した。

“PHOENIX HARMONIA”は、名村造船所がこれまで建造してきた中小型LPG運搬船の知見と経験をもとに、大型LPG運搬船(Very Large Gas Carrier)の豊富な建造実績を持つ三菱造船(本社:横浜市西区)との技術提携により建造を行ったVLGCの第1番船となる。

積載貨物タンク容量を従来LPG運搬船の83,000m³から87,000m³へと大型化して経済性を向上するとともに、船型の改良による燃費改善も実現している。また、運搬貨物としてのLPGを船舶の推進燃料としても使用可能な新システムを採用し、燃料としてのLPGを貨物タンク内から供給することで甲板上の設備を減らしLPG基地における荷役時の柔軟性も確保した。

さらに、燃焼時にCO2を排出しないアンモニアの大量輸送に対する将来的な需要増を見据え、アンモニア積載可能な船型としては最大規模となっている。

◇PHOENIX HARMONIA
【 全長 】230.0m
【幅(型)】36.60m
【夏期満載喫水(型)】12.00m
【総トン数】50,849総トン
【貨物タンク容積】87,123.104㎥
【  主機関 】MAN B&W 6G60ME-C10.5-LGIP-EGRBP 1基
【 定員 】29人
【 船級 】日本海事協会(NK)
【 船籍 】パナマ

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