物流・ハブ 産官学連携

シンガポール航空、NUSとデジタル航空研究所を設立、NRFと約38億円拠出

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シンガポール航空(SIA)とシンガポール国立大学(NUS)は2022年1月10日、シンガポールの航空業界のデジタル変革を加速し、乗客の空の旅体験を再定義するための革新的な技術やソリューションを共同開発することを目的にSIA-NUSデジタル航空研究所を開設した。

NUSのケントリッジ・キャンパスのイノベーション4.0ビルに研究施設を構え、シンガポール国立研究財団(NRF)が支援する。3者で4,500万シンガポールドル(約38億3,300万円)を投じる。

拡張現実(AR)や仮想現実(VR)技術を備えた客室シミュレーターやコックピットシミュレーターなど最先端の機器や設備を備え、▽データ駆動型手法を用いたレベニュー・マネジメントとダイナミック・プライシング ▽AR、VR等を活用したパイロットと客室乗務員のトレーニング方法の開発 ▽従業員の生産性等を改善・向上を目的としたウェアラブルを使用した疲労・覚醒モデルの開発 ▽乗客の快適性や睡眠の質を高めるための実環境キャビンシミュレーターの開発――などに注力する。

また、今後5年間で70人以上の研究者や博士課程学生を養成する予定。

SIA-NUSデジタル航空研究所は、NUSに設立された7番目の企業ラボで、シンガポール国内では19番目となる。

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