川崎汽船は、2022年にJFEスチールと住友商事の協力のもと、運航するスープラマックス型バルクキャリア“ALBION BAY”において舶用バイオ燃料を用いた試験航行を実施し、日本海事協会(ClassNK)とともに構築した舶用バイオ燃料によるCO2削減量の認証及び証明書の発行体制に基づき、同航海で得られたCO2削減量(重油比)の認証および荷主の住友商事に対する証明書の発行を行った。2023年9月25日発表した。
“ALBION BAY”は航路途中のシンガポール港で舶用バイオ燃料の供給を受け、シンガポール出港後に舶用バイオ燃料を用いた試験航行を行った。
川崎汽船の担当者はシンガポール新聞の取材に対し「ステークホルダーによる企業の非財務情報開示(スコープ3)への要請は高まっており、その情報開示対応に寄与すべく、川崎汽船の証明書の形式でCO2削減量を可視化したものが今回の取り組みである。但し、川崎汽船が提供した情報の取り扱いについては荷主の判断となる。今回の住友商事向けの証明書は日本語での発行のみだが、今後依頼があれば英語版の証明書の発行も可能である」と答えた。