みずほフィナンシャルグループは、世界最大の資産運用会社BlackRockとシンガポールの政府系投資会社Temasekのパートナーシップにより設立された「Decarbonization Partners」(脱炭素化パートナーズ)との間で戦略的関係を構築した。みずほの顧客に対し、脱炭素化パートナーズとの連携を通じた資金調達機会の創出や、脱炭素化パートナーズの投資先企業との協業による新規ビジネス創出機会の提供などを目指す。2023年1月31日発表した。
発表によると、脱炭素化パートナーズは、TemasekとBlackRockが持つプライベート投資におけるソーシング、ポートフォリオマネジメント、リスク管理、サステナブル技術と分析などの専門性を融合させたもので、二酸化炭素排出量の削減・除去に有益な実証済みの技術を持つレートステージベンチャーおよびアーリーグロースベンチャー企業への投資を行っている。また、エネルギー、モビリティ、製造・材料、建築環境など複数のセクターを対象とし、炭素回収・貯留・利用、バイオ・低炭素製品、次世代エネルギー、アドバンスドモビリティ、カーボンマネジメントサービス、デジタルトランスフォーメーションなどの分野への投資に注力しているという。
みずほは、2022年4月に設定したトランジション領域における出資枠などを活用し、シードやアーリーステージなどの開発段階や創業段階にあるプロジェクトの支援に取り組んできた。同戦略的関係構築を起点に、脱炭素社会に資する新技術やビジネスモデルの確立に向けた取り組みを加速する。また、脱炭素化パートナーズとの間で革新的な科学技術やトレンド、研究開発などの情報を共有し、サステナビリティ分野での知見の拡充を図るとしている。