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明電シンガポール、トゥアス水再生センター工業排水向けセラミック平膜を受注

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明電舎(東京都品川区)のシンガポール現地法人Meiden Singapore Pte.Ltd.は、シンガポール企業のKoh Brothers Building & Civil Engineering Contractor(Pte.)Ltd.より、シンガポール公益事業庁(PUB)が新たに建設するトゥアス水再生センター工業排水MBRプラント向けのセラミック平膜を受注した。処理能力97,500m3/日のセラミック平膜を供給する。同水再生プラントは2025年完成予定。2021年12月27日発表した。

MBR(Membrane Bioreactor、膜分離活性汚泥法)は、下水や工場排水の浄化のために、処理水と活性汚泥の分離を従来の沈殿池のかわりに膜を使用し確実な固液分離を図る方法で、今回納入する明電舎製のセラミック平膜は、省エネに貢献できるとともに、高耐久性、耐薬品性に優れ、長寿命という特長があるという。

セラミック平膜による汚水濾過のイメージ断面図

セラミック平膜には肉眼では視認できないほど細かい穴が無数に開いており、汚水がその穴を通り抜ける際に不純物が濾過される。厚さ6mmのセラミック平膜は中空構造となっており、内側の集水管を通して、きれいな濾過水が集められる。

明電舎は、2010年にPUBと締結した水処理技術の共同開発に関する覚書(MOU)のもと、ジュロン水再生センターで工業排水処理の実証研究を進めてきた。2014年にはジュロン水再生センターにおいて4,550m3/日のデモプラントの運転を開始し、それまで再生が困難だった高濃度工業排水の再利用に成功した。

こうした実績と成果がPUBに認められ、トゥアス水再生センター工業排水MBRプラント向けセラミック平膜の受注に繋がったという。

明電舎は、今後もPUBと連携しながらシンガポールの水資源確保、水の安定供給に努めるとともに、シンガポール政府が取り組む『グローバル・ハイドロ・ハブ構想』の実現に貢献していくとしている。

◇Meiden Singapore Pte.Ltd.
【 設立 】1975年
【従業員数】495人
【事業内容】アジア市場向け変圧器、遮断器の製造・販売
【 資本金 】2,540万シンガポールドル、
【 売上高 】2020年売上 1億6,150万シンガポールドル

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