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日立金属、シンガポール研究機関とのジョイントラボ拡張、850万SGD追加投資

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日立金属のシンガポール現地法人Hitachi Metals Singapore Pte.Ltd.とシンガポール科学技術研究庁(A*STAR)の研究機関であるシンガポール製造技術研究所(SIMTech)は、金属積層造形に関するジョイントラボ「SIMTech-Hitachi Metals Additive Manufacturing Lab」の研究開発期間を3年間延長する。合わせて機能を拡張し、積層造形用金属粉末の研究開発に取り組むこととした。積層造形用金属粉末を開発することで、シンガポールでの3D積層造形に新しいソリューションを提供する。追加投資額は850万シンガポールドルで、6年間(2018年~2024年)の総投資額は1,400万シンガポールドルとなる。2021年12月3日発表した。

発表によると、現在、3D積層造形に用いられる市販の金属粉末は、積層造形用としては最適化されておらず、3D積層造形用にカスタマイズすれば3D積層造形部品の飛躍的な進歩に繋がるという。

ジョイントラボ「SIMTech-Hitachi Metals Additive Manufacturing Lab」では、航空宇宙、自動車、エネルギー、半導体などの分野向けに3D積層造形用金属粉末を開発する。

過去3年間では、3D 積層造形用金属粉末を最適化するプロセスや3D積層造形部品の製造プロセス、品質評価方法を開発してきた。今後の3年間では、金属粉末製造装置(ガスアトマイザー)を用いた金属粉末噴霧プロセスなどを改良して3D積層造形用金属粉末と 3D積層造形部品の量産に向けた3D積層造形部品の製造プロセスや品質評価方法などを確立する。

ジョイントラボでの研究開発成果は、シンガポール国内の3D積層造形に関わる政府機関やエンドユーザ、造形サービスビューロ、積層造形装置メーカーなどの企業の支援に活用する。

Hitachi Metals Singapore社は1979年設立の日立金属の完全子会社。従業員数66人(2021年12月1日現在)。ジョイントラボはHitachi Metals Singapore社に付設されており、ガスアトマイザーや高度な粉末の後処理設備および品質保証施設が設置されている。ガスアトマイザーは、チタンやアルミニウム系などの粉末や、ニッケル系やコバルト系などの活性/非活性金属粉末を生成できる。また、研究開発の初期段階からシンガポール国内の3D積層造形に関わる政府機関や企業をサポートするために、3D積層造形用金属粉末の少量生産にも対応可能という。

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