参天製薬は、Singapore National Eye Centre(SNEC)と、アジア地域での眼科医療エコシステム発展に必要な眼科医療従事者の育成に向けたオンライン・オフライン融合型教育プログラムの開発・国際展開に関する戦略的パートナーシップを締結した。2021年9月30日発表した。
同プログラムは、参天製薬、SNEC VisionSave Campaign、シンガポール財務省の法定機関Singapore Totalisator Board、シンガポール政府のマッチングファンドからの資金調達により運営される。
最初の取り組みとして、眼科検査を担う眼科テクニシャン(OT)を対象とした教育プログラムをシンガポールで開始する。
SNECは1989年設立、1990年運営開始した眼科分野のシンガポールの旗艦医療機関で、医療を提供するとともに、教育および研究活動を行っている。
SNECのMedical Director兼SingHealthのResearch & Education担当Deputy Group CEOであるWong Tien Yin教授は「シンガポールのみならず世界的に生じている高齢化に伴う眼科疾患患者数の急速な増加に対応するために、SNECは次世代を担う眼科医療従事者を継続的に育成している。今後、この教育プログラムの国際展開を進めていく。私たちは、構想段階にあったOTに対する教育プログラムの実現に向けて、参天製薬、Tote Board、シンガポール政府からの支援に感謝している」とコメントした。
参天製薬の谷内樹生社長兼CEOは「当社は、眼科医療エコシステムの構築と、目に関わる社会課題の解決につながる取り組みを戦略的に推進している。この戦略的パートナーシップにおいて、教育を通じて質の高い眼科医療従事者を育成し、アジア地域で眼の疾患や不具合に起因する人々の社会的・経済的な機会損失削減に貢献していく」とコメントした。