産官学連携

リバネス、「BLOCK71」と「COG」を空間共有システム「tonari」で常時接続

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リバネス(東京都新宿区)は、シンガポール子会社のLeave a Nest Singapore Pte.Ltd.が入居する東南アジア最大級のインキュベーション施設「BLOCK71」と、国内子会社のグローカリンク(東京都墨田区)が運営する東京のインキュベーション施設「センターオブガレージ(COG)」に、等身大のスクリーンを介して2つの空間をつなぐ空間共有システム「tonari」を導入し、2022年10月末から運用開始した。「tonari」による国境を越えたリアルタイム常時接続の取組みは世界初という。11月22日発表した。

「tonari」を導入した「BLOCK71」(左)と「センターオブガレージ」(右)

リバネスグループは2018年に、東南アジアのベンチャーを日本に誘致し、高い技術力を持つ日本の町工場との試作開発や日本の大企業との共同研究・事業提携等を促進するインバウンドグローバライゼーションの取組みを開始した。特にシンガポールでは2019年にLeave a Nest SG社とEnterprise Singapore(シンガポール企業庁)が、リバネスグループとの包括連携によるシンガポールのディープテックベンチャーの日本進出支援を定めたMOUを締結した。これまで27社の日本進出をサポートしているという。

また、2019年からは日本発ベンチャーが今後成長性の高い東南アジアへと進出を果たすGo to ASEAN Marketの取組みを開始し、これまでtonari(東京都渋谷区)、建ロボテック(香川県木田郡)、WOTA(東京都中央区)、プランテックス(東京都中央区)、ACSL(東京都江戸川区)などの東南アジア進出を進めてきた。

今回、日本と東南アジアのエコシステム同士の接続をさらに深化させるため、離れた2拠点を遅延なくシームレスにつなげる等身大の映像システム「tonari」を用いて、「BLOCK71」と「センターオブガレージ」をリアルタイムに常時接続し、物理的な渡航なしでいつでも気軽に双方のベンチャーや企業、アクセラレーター等がコミュニケーションを取れる体制を構築した。自然に目線が合う仕組みや、クリアな音声、低いレーテンシーにより、同じ部屋にいるような臨場感を実現している。

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