シンガポールの政府系投資ファンドGICは2019年5月3日、世界第6位のコンテナターミナル運営会社Terminal Investment Limited(本社・ジュネーブ、TIL社)の株式10%を取得したと発表した。
TIL社は、世界第2位のコンテナ船運営企業Mediterranean Shipping Company(本社・ジュネーブ、MSC)や、そのアライアンスパートナーであるMaerskを含む第三者のコンテナを取り扱っており、世界的に多様化したポートフォリオを持つ。
GICのAng Eng Seng最高投資責任者(インフラストラクチャ担当)は、「世界の製造業などでアウトソーシングの動きが拡大し続けており、コンテナ輸送の需要は増加すると期待している」とコメントした。
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MSCは5月3日、TiLに対する出資比率を60%に引き上げたと発表した。また、新しい株式保有のパートナーとなったGICについて「歓迎する」と発表した。
ターミナルオペレーターとしてTiLは、5大陸29カ国でMSC及び他船社の年間3,400万の貨物を取り扱っており、シンガポールにも拠点を置いている。
TiLは、Diego Aponte議長(MSCグループの社長兼CEO)が監督している。