リバネスのシンガポール子会社Leave a Nest Singapore Pte.Ltd.は、言語解析などマイクロサービスを強みとするシンガポールのAIプラットフォームベンチャーSentient.io Pte Ltdに出資した。出資額、発行済み株式に占める割合、出資実行日は非公表。2020年5月27日発表した。
Sentient.io社は2017年5月設立。シンガポール科学技術研究庁(A*STAR)が支援している。
シンガポールの放送局と共同でニュース映像を解析し、既存AI技術では解析困難なシンガポール特有の英語“訛り”の解析に成功したという。今後、同AI技術を世界の言語に広げていく予定という。
リバネスは、出資により、Sentient.io社の日本での営業活動等を支援する。また、リバネスグループの東南アジア戦略として、現地特有の“訛り”の解析を可能にするAIプラットフォーム確立に向け、連携を強化していく。
Leave a Nest Singapore社の担当者は「Sentient.io社の技術は、テレビやラジオなどでシングリッシュを話している人の言葉を高精度でテキスト化することができる。この技術をベースに他のAI技術と組み合わせることで、人々がどのようなキーワードを頻繁に口にしているかなどがわかるようになる。日本の方言にも対応可能だ」と意義を説明した。
また、Sentient.io Pte Ltdによると、今回完了したシリーズAの資金調達では、朝日放送グループホールディングスのコーポレートベンチャーキャピタル(CVC)であるABCドリームベンチャーズも出資した。
ABCドリームベンチャーズの小濵直人社長は、「コンテンツを制作するためのデータは放送事業を補完する。Sentient.ioのAI技術はABCグループとのシナジーを生み出すだろう」とコメントした。