シンクロ・フード(東京都渋谷区)は2023年3月20日、昆虫由来の動物飼料を開発するシンガポールのFL feed PTE LTD(Flylab社)に出資した。出資額、出資後の持株比率は非開示。
Flylab社は2021年11月にアメリカミズアブ(Black Soldier Fly、BSF)由来の昆虫タンパク質の研究・製造販売を目的として設立された。タイを拠点にBSFの培養、成分抽出、加工、製品化を行い、主に水産業の養殖向けの魚の餌となる製品やぺットフード向けオイルを販売している。食品安全性に関しては FDA(米国食品医薬品庁)等の基準を満たしているという。
現在、チェンマイのパイロット工場で年間100トン規模の生産を行っているが、年間2,000~4,000トンの生産量を確保するためバンコク近辺に新たな工場建設を計画しているという。
シンクロ・フードの担当者はシンガポール新聞の取材に対し「サステナビリティ方針に則った純投資である。役職員の派遣はない」と答えた。
◇FL feed PTE LTD
【所在地】6 RAFFLES QUAY #11-07, SINGAPORE
【代表者】Nicolas Bery
【 設立 】1 November 2021, SINGAPORE
【事業内容】タイを拠点にミズアブの培養、成分抽出、加工、製品化し、主には水産業の養殖向けに魚の餌となる製品やぺットフード向けオイルを販売