りそな銀行は2020年８月25日、シンガポールの独立系投資銀行SAC Capital Private Limited（SAC社）と資本業務提携契約を締結した。りそな銀行は今年度中を目途に第三者割当増資によりSAC株式15％を取得する予定で、取得後はりそな銀行の関連会社になる予定。同日発表した。
発表によると、SAC社はシンガポール証券取引所より新規上場審査に対応可能なフルスポンサーライセンスを保有する16金融機関のうちの１社。シンガポール証券取引所の新興市場『カタリスト市場』に上場する企業の上場審査・開示支援業務（カタリストスポンサー業務）、IPO支援・M＆A助言等の投資銀行業務を展開する。現地の資本市場に関する専門的な知見と、ローカル企業の顧客基盤・豊富な現地ネットワークを持つという。
りそなグループは、シンガポール現地法人りそなマーチャントバンクアジアを中心に、日系企業による東南アジアでのM＆Aを支援している。
SAC社との資本業務提携を通じて、「顧客の最適なビジネスパートナーの選定と買収候補先の紹介を強化し、ASEANにおける更なる成長をサポートする」としている。
SAC Capital Private Limitedの概要は下記の通り。
【本社所在地】1 Robinson Road, #21-00 AIA Tower, Singapore 048542
【 代表者 】Mr. Ong Hwee Li
【 設立 】2004年２月
【 上場区分 】非上場
【 事業内容 】投資銀行業務（カタリストスポンサー、M＆A助言、IPOコンサルティング、有価証券の募集・売出、リサーチ業務等）