三菱商事は2019年11月6日、シンガポールの連結子会社Petro-Diamond Singapore (Pte) Ltd.(PDS社)を清算する方針を決定したと発表した。
PDS社は、元社員が社内規程に違反して原油デリバティブ取引を行い、取引の手仕舞いの結果、約342億円の損失(税前)が確定し、PDS社として最大約308億円の債務超過に至る見通しになっている。
三菱商事は、PDS社の原油/石油製品の成約済取引を履行し、債権債務残高等を精算した上で、PDS社を清算する。今後は、必要となる各種手続きや検討を踏まえながら、清算に向けた詳細なスケジュールを定めるとしている。
海外石油事業については、リスク管理体制の再確認により、再発防止策を徹底の上、事業を継続する。