進出・出資・撤退

KDDIのCVCファンド、シンガポール拠点から生体認証技術のGTRIIP社に出資

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KDDIは2020年2月3日、ベンチャー企業への出資を目的とするCVCファンド「KDDI Open Innovation Fund3号」(運営者:グローバル・ブレイン)を通じて、生体認証技術の開発およびシンガポールはじめアジア全域で生体認証技術を活用したソリューションサービスを提供するGTRIIP Global Inc.(米国カリフォルニア州サンフランシスコ、GTRIIP社)に出資したと発表した。

GTRIIP社はチェックインにかかる時間の短縮を可能にするドキュメントレス認証の世界の実現にむけ、シンガポールやマカオの5つ星ホテルを中心に13,000室に同ソリューションサービスを導入している。顧客がスマートフォンに事前登録したパスポート写真と、ホテル到着時にスマートフォンで撮影する顔写真で個人認証が完了するため、フロント受付不要で自動チェックインできる。また、スマートフォンを部屋の鍵の代わりとして利用できるほか、テレビやエアコン、照明などのリモコン代わりとしても利用可能で、スマートフォン一つでホテルのチェックインから滞在までをシームレスに実現するという。

また、同ソリューションサービスは、ホテルのみならず、オフィス、データーセンター、イベント会場のチケット認証など、個人認証が必要となる施設に幅広く適用が可能だという。

KDDIは、これまでもKDDI Open Innovation Fundを通じてシンガポール、インドネシアなどの東南アジアのスタートアップへの出資を実施している。2019年6月にはKDDI Open Innovation Fundの海外活動拠点として3拠点目となるシンガポール拠点を立ち上げた。今回の出資は、シンガポール拠点の活動による第1号出資案件となる。

「KDDI Open Innovation Fund3号」は、運用総額約200億円規模で、AI、IoT、ビッグデータ、フィンテックを注力分野としている。

GTRIIP Global Inc.の概要は下記の通り。

【 社名 】GTRIIP Global Inc.
【 本社 】米国カリフォルニア州サンフランシスコ
【設立年月日】2014年7月
【事業内容】ドキュメントレス認証ソリューションの提供
【 代表者 】Maxim Thaw Tint
【 社員数 】20人

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