安田倉庫(東京都港区)は2023年6月8日開いた取締役会で、シンガポール及びインドでの新会社設立と、シンガポールで主にフォワーディング業を営むWorldgate Express Lines Pte Ltd(WGS社)、インドで主にフォワーディング業を営むWorldgate Express Lines International Pvt Ltd(WGI社)との間で、WGS社、WGI社が保有する全ての営業権の譲受を決議し、WGS社、WGI社との間で事業譲受に関する契約(事業譲渡契約)を同日付で締結した。譲受価額は非開示。
WGS社及びWGI社は、それぞれシンガポールで30年以上、インドで20年以上にわたりフォワーディング業を営む物流会社で、シンガポールに1拠点、インドに11拠点を持ち、幅広い物流サービスを提供し、安定的な業績を維持しているという。
安田倉庫グループは日本、中国、ベトナム、インドネシアの拠点を中心にフォワーディング事業を展開しており、WGS社、WGI社より譲り受けたシンガポール、インドを中心とした物流ネットワークが加わることで生まれるシナジーにより、海外・国際物流のサービスメニューの更なる拡充が見込めると判断した。
WGS社事業は2023年9月30日までにYasuda Logistics Singapore Pte.Ltd.が全ての営業権を譲受する予定。
WGS社事業は2023年12月31日までにYasuda Logistics India Pvt.Ltd.が全ての営業権を譲受する予定。
連結業績に与える影響は軽微という。
安田倉庫の担当者は、シンガポール新聞の取材に対し「WGS社及びWGI社は営業活動を停止する。社員数はWGS社が約20人、WGI社が約140人で、原則、全員が新会社に異動する。Lim Chong Beng Ivan氏は新会社に在籍する」と答えた。
◇シンガポールに設立予定の子会社
【名称(予定)】Yasuda Logistics Singapore Pte.Ltd.
【 所在地 】3 Shenton Way, #25-01 Shenton House, Singapore 068805
【 代表者 】未定
【設立年月日】2023年6月(予定)
【 事業内容 】フォワーディング業
【 資本金 】100万シンガポールドル(約1億200万円)
【 出資比率 】安田倉庫100%
◇インドに設立予定の子会社
【名称(予定)】Yasuda Logistics India Pvt.Ltd.
【 所在地 】"Dev Regency", New No.111, II Floor,Phase I,Dr.Radhakrishnan Salai, Mylapore, Chennai-600 004.India
【 代表者 】未定
【設立年月日】2023年8月(予定)
【 事業内容 】フォワーディング業/コンテナによる混載輸送事業/倉庫業
【 資本金 】10万インドルピー(約16万8千円)
【 出資比率 】安田倉庫99%、芙蓉エアカーゴ(安田倉庫100%子会社)1%
◇Worldgate Express Lines Pte Ltd
【 所在地 】3 Shenton Way, #25-01 Shenton House,Singapore 068805
【 代表者 】Lim Chong Beng Ivan
【設立年月日】1990年1月
【 事業内容 】フォワーディング業
【 資本金 】100万シンガポールドル(約1億200万円)
【 純資産 】325万6千シンガポールドル(約3億3,300万円)
【 総資産 】555万シンガポールドル(約5億6,900万円)
【 株主 】シンガポール個人株主2名
◇Worldgate Express Lines International Pvt Ltd
【 所在地 】"Dev Regency", New No.111, II Floor,Phase I,Dr.Radhakrishnan Salai, Mylapore, Chennai-600 004.India
【 代表者 】Lim Chong Beng Ivan
【 設立 】1999年8月
【 事業内容 】フォワーディング業/コンテナによる混載輸送事業/倉庫業
【 資本金 】500万インドルピー(約800万円)
【 純資産 】1億6,400万インドルピー(約2億7,600万円)
【 総資産 】2億4,400万インドルピー(約4億1,100万円)
【 株主 】シンガポール個人株主2名