進出・出資・撤退

OMNI-PLUS SYSTEM、協栄電気のシンガポール法人を買収・完全子会社化

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東証グロース市場に上場するシンガポールのエンジニアリング・プラスチックメーカーOMNI-PLUS SYSTEM LIMITEDは2022年6月15日開いた取締役会で、伊藤忠プラスチックス(東京都千代田区)の子会社である協栄電気(東京都千代田区)のシンガポール完全子会社KYOEI DENKI(S)PTE.LTD.の全株式を取得する契約を締結し、子会社化することを決議した。取得価額は、KYOEI DENKI(S)社普通株式360万米ドル(4億8,400万円)、アドバイザリー費用等約5.1万米ドル(700万円)の合計約370万米ドル(4億9,100万円)。契約締結日は2022年6月30日を予定し、実行日は2022年7月1日を予定する。

発表によると、協栄電気は電子材料の加工商社で、エレクトロニクス製品の製造に不可欠な工業用のテープ類、接着剤・放熱材料及びフェライトコア等のEMI(電磁妨害)対策製品をOA機器、自動車関連、産業機器等向けに提供している。

OMNI-PLUS SYSTEM社は、KYOEI DENKI(S)社を子会社化することで、▽協栄電気が取り扱う製品を自社の最終顧客へ提供できるようになり、製品ライナップが拡大する ▽KYOEI DENKI(S)社の顧客に自社エンジニアリング・プラスチック製品を提供するクロスセルが可能になる ▽KYOEI DENKI(S)社の顧客である日系企業には、未だアプローチ出来ていない企業もあり、日系企業への基盤拡大が期待できる――と判断した。

なお、株式取得の2023年3月期連結業績に与える影響は軽微と見込んでいる。

◇KYOEI DENKI(S)PTE.LTD.
【 所在地 】2 Changi Business Park Avenue 1 Level 2, Park Avenue Changi Singapore 486015
【 代表者 】取締役 LOKE LON PU
【事業内容】電子材料、液晶関連製品とワイヤーハーネスの加工商社
【 資本金 】360万米ドル(4億8,400万円)
【設立年月日】1990年1月26日
【 大株主 】協栄電気 100%

【経営成績及び財政状態(2021年3月末時点)】
総資産   :830万米ドル (11億1,300万円)
資本合計:4百万米ドル (5億3,700万円)
負債    :430万米ドル (5億7,600万円)
売上高   :1,750万米ドル(23億4,900万円)
当期利益:△20万米ドル(△2,300万円)

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