三井化学は2022年6月、バイオマス化学品・プラスチックの原料となる廃食用油で東南アジア・中国地域最大級の集荷・販売会社であるシンガポールのApeiron AgroCommodities Pte.Ltd.(創業者:Chris Chen、Richard Huang、ブランド名『Apeiron Bioenergy』)に出資した。「拡大するバイオマス化学品・プラスチックの需要に対応するため、バイオマス原料の調達拡大を図っていく」としている。2022年8月31日発表した。
バイオマス原料には様々な種類があるが、廃食用油はもっともGHG削減貢献量の大きなバイオマス原料で、非可食である点から食糧問題とも競合しない。
三井化学は、「今回の出資はバイオマス化学品・プラスチックの原料となるバイオマスナフサの安定調達に繋がり、『Apeiron Bioenergy』にとっては安定的な新規需要先の確保に繋がる。カーボンニュートラル及びサーキュラーエコノミーが両立したビジネスモデルでバイオマス化学品・プラスチックの市場拡大に貢献する」としている。
◇Apeiron AgroCommodities Pte.Ltd.
【 創業者 】Chris Chen、Richard Huang
【 設立 】2007年8月(非上場)
【 所在地 】シンガポール
【事業内容】廃食用油を含む廃棄物の集荷・販売